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地域・人・時代をつなぐ担い手に!東海道×地ビールプロジェクト「ひろしげさんの東海道エール」


おいしいビール、好きですか?
東海道、好きですか?

パッと聞いただけではまったく別の話題に思えてしまうこのふたつの質問。そんなふたつをひとつに結ぶ、なんともユニークなコラボプロジェクトがスタートしました。それは、ひとつの商品を作るに留まらず、地域と地域・人と人・そして歴史と現在と未来をもつなぐための試みだというではありませんか!
私たちシズオカオーケストラも全面的に関わらせていただくことになった前代未聞のプロジェクト。その始まりから、今後の動きまでを徹底レポートさせていただきます!

そもそも東海道って?

電車や新幹線の路線名でおなじみの「東海道」。(とりわけ、東西に長い静岡県は新幹線の駅が多い!)この名は、皆さんご存知のとおり、江戸時代に徳川家康が整備した街道名ですよね。

当時、東海道(東京 – 京都間)に設けられた「宿場」は53宿(大阪までは57宿)。なかでも現代の新幹線駅数もさながら、静岡県内の宿場数はダントツに多い21宿でした。市内だけでも、蒲原・由比・興津・江尻・府中・丸子の6宿もあったんですよ。

日本って楽しい!を胸に

そんな宿場町のひとつ、静岡市丸子で「日本って楽しい、面白い!を未来に伝えたい」と様々な活動に取り組んでいるのが、420年続く老舗とろろ料理店『丁子屋』の14代目、柴山広行さん。

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今回の仕掛人でもある柴山さんは、これまでも、大好きな丸子が千年続くようにと願いを込めた「丸子せんねんマルシェ」や、ジャズや肝だめしとのコラボで落語や伝統芸能をカジュアルに味わう寄席、おしゃべり大歓迎の浮世絵展など、今までの固定概念をひっくり返すユニークな企画を次々と世に送り出しています。

静岡だからこそできることを

2016年11月の東海道シンポジウム(※)丸子宿大会開催を控え、「東海道各地から丸子に集まる宿場のみなさんに、静岡市、丸子ならではのおもてなしをしたい」と考えていた柴山さんが「これだ!」とコラボレーションを熱望したのが、静岡市初のクラフトビール醸造所として地ビールを生産・販売するAOI BREWING。

AOI BREWINGが作るその名も”AOI BEER”は、2014年の生産開始以来どんどんと熱狂的なファンを増やし、いまやその至極の一杯を求めて県外から足を運ぶ人もいるほど、人気の地ビールです。静岡だからこそできることを、という柴山さんの熱い呼びかけに応えたのは、同じく静岡を愛するAOI BREWING代表の満藤直樹さん。

画して実現した「東海道×地ビールプロジェクト」は、シンポジウム交流会でのお披露目に照準を合わせ始動したのです。

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※東海道シンポジウムとは・・・
年に1回、東海道のいずれかの宿場にて開催されているイベント。東海道および宿場の保存伝承に関わる方々の繋がりを、より深くするきっかけとなっている。
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ph2-静岡浅間神社の門前町にあるかつての醤油蔵を改装して作られたAOI BREWING醸造所。隣には出来たての蔵出し地ビールが飲めるビアスタンド『BEER GARAGE』が。

img_3480-柴山さん、AOI BREWING 満藤代表・マネージャー福島さん・ブルワー福山さんと笑顔の打ち合わせ。

AOI BREWINGさんには、green drinks shizuoka vol.21「晴れ ときどき クラフトビール」でもお世話になりました。イベントの様子はコチラからご覧ください!

“東海道エール”という名前に込めた願い

「このビールが東海道をつなぐ担い手になってほしい」
「ビールをきっかけに、今まで東海道や宿場を知らなかった人にも興味を持ってもらいたい」
東海道エールという名前にはそんな願いが込められています。

正式名称は “ひろしげさんの東海道エール” 。ひろしげさんとは、江戸時代に活躍した浮世絵師・歌川広重のこと。東海道は広重が描いた作品『東海道五十三次』を抜きには語れないと言われるほどですが、浮世絵というとなんとなく渋いイメージですよね…。

でも、見てください。
このキュートな”ひろしげさん”!
「浮世絵=渋い」の固定概念をイイ意味で壊しています。

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このひろしげさん、丁子屋で開催している展覧会のガイド役でも登場していますよ。(イラストレーターとして活躍している柴山さんの義妹・桃子さんが描かれたんですって!)

ちなみに、広重が描いたのは53宿に日本橋と京都・大津を加えた55枚ですが、秀忠・家光時代の元和年間に東海道は大阪まで延長されました。この間の4宿場を加えると東海道57次、となります。

ひとつひとつ手作業で

試行錯誤を重ねたラベルと静岡らしさ満点のお茶を使ったビールができあがり、いよいよ完成の日。実は、ラベル貼りから瓶詰めの作業は、柴山さんご夫妻自らが手がけました。最初は初めての工場で緊張していたものの、AOI BREWINGのスタッフさんによる親切なレクチャーのおかげで、徐々にスピードアップ。「美味しそうだね〜(飲みたい)。良い香りだね〜(飲みたい)。」と語らいながら、自分たちの手で仕上げる喜びをかみしめたのでした。

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dsc05775-ひとつひとつ、心を込めて仕上げます。

いよいよデビューの時!

こうして完成した東海道エールは、2016年11月5日、シンポジウム当日を迎えました。東京から大阪までの各地から、東海道を盛り上げようと会場に集まったその数、なんと400名(開催を支えた丸子の地域力ってすごい!)。古民家再生の第一人者であり、国土交通省「VISIT JAPAN」大使でもあるアレックス・カーさんの講演に続き、宿場の皆さんによる白熱した情報交換で、ますますたぎる未来への希望を胸に、いよいよ交流会会場の丁子屋へ移動します。

400年前の茅葺き建築を移築した店内に入れば、そこはまさにお江戸の世界。趣ある囲炉裏端を抜け、広重『東海道五十三次』55枚がズラリと飾られた64畳の大広間「広重の間」へ進むと、本シンポジウム主催である丸子まちづくり協議会理事長の開会ご挨拶で、交流会がスタート。そしてついに、14代目柴山さんからの紹介と共に、東海道エールが皆さんのお手元に運ばれる時が・・・!!

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宿場の皆さんの手に手に”ひろしげさん”がいるこの光景・・・。感動で思わず撮影の任務も忘れ涙ぐみそうになるも、乾杯の音頭で我に返ります。

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「かんぱーーーーい!」
うーーーーん!やっぱり美味い!

田辺静岡市長も登場し、「東海道の皆さん、丸子宿へようこそ!」の第一声で会場のボルテージは最高潮に。さらに日中の講演で貴重なお話をしてくださったアレックス・カーさんからも太鼓判をいただき、またも感涙。

ph8-カーさん、柴山さん、スタッフの皆さん、そしてひろしげさん。

こうして「東海道×地ビールプロジェクト」は、地域と地域、人と人、歴史から現在 そして未来をつなぐ大きな一歩を踏み出しました。いつか他の宿場町でも同様に、こんな”美味しい”コラボ商品が生まれたら素敵ですね!

静岡・丸子から東海道へ、東海道から日本へ。
美しくておもしろい、”日本”を
みんなでたのしもう!

そんな柴山さんの想いが詰まった、ひろしげさんの東海道エール。
あなたもビールから、東海道を そして日本を始めてみませんか?

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Writer : shizuoka orchestrashizuoka orchestra

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