しずおかのひみつ探し「お」編

ロゴを構成する8文字との出会いの記録。

「お」もちゃ天国 赤春堂 編

※諸事情により記事の日付が2014年と表示されていますが、実際は2022年2月22日の記事です。


「お」はもともとイメージしていたお店があった。私の馴染みの店・・・だった、かつて。そう、小学生だったあの頃。

向かったのは紺屋町。こうやまちと読む。江戸時代から400年以上続く町名。JR静岡駅にほど近い繁華街だ。そこに「おもちゃ天国」という名の玩具店がある。多幸感あふれる最高のネーミングである。

通りに掲げてある看板に書かれた店名。あの「お」を拝借したい。

一文字ずつ色が違うのもパラダイス感を演出している

静岡のまちの子どもにとって原風景と言っても過言ではない、おそらく30年以上前から入口で回り続けている犬の電動ぬいぐるみに勇気をもらい、いざ交渉。そして3代目という現在の社長さまから、無事OKをいただいた。

おつとめ、ごくろうさまです。

ところで、もともとこのお店は、自らも作家だったお祖父様が始めた「赤春堂」という古本屋だったらしい。ちなみに現在のお店の正式名称も「おもちゃ天国 赤春堂」である。

「この棚、本屋の名残なんですよ」と社長。はっと見上げると、たしかに大量の玩具が並んでいる棚が本棚!知らなかった!

そう言われてみれば本棚!

2代目であるお父様の時、ちょうど社長が小学生の頃にお店の半分がおもちゃ屋になったそう。我が家がおもちゃ屋さんになるって夢みたいだな。。。社長いわく「友達に買わせて自分が遊んでた・笑」らしい。商売上手である。

ちなみにあの素晴らしい看板の字はお父様の直筆文字!「隷書体をイメージして書いたんだと思います」と教えてくれたのは、赤いジャンパーを着てお店に立つ社長の妹さま。なんて味のある、あたたかい文字だろう。

キュートすぎる
包装紙も2代目の時から変わらないデザイン

かつてこの通りには玩具屋が3軒あった。まちの子どもたちはお年玉を握ってハシゴしたものだ。現在残っているのは、このおもちゃ天国だけ。まちは変わってゆくけれど、子どもたちが(いや大人も)この”天国”に入った瞬間の高揚感はいつの時代も変わらないものに違いない。

#おもちゃ天国 #しずおかのひみつ

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